2012.03.04
人材教育・No.2育成カテゴリーに「動物行動学から見る人材教育<センサーを増やす>」を追加しました
-----目の前で起こっていることが全て見えているとは限りません----
馬に乗っている期間が長くなればなるほど、全身の感覚が研ぎ澄まされてきます。
初めは何も感じ取ることができなかったわずかな動きからでも、様々な情報を読み取ることができるようになります。
例えば馬の耳の動きからは、その時の感情の変化がつかめます。耳をこちらに向けている時はこちらに興味を持っている時であったり、逆に耳を伏せて絞っている時は警戒心丸出しで怒っていたりします。また鳴き方からは馬の欲求が感じ取れます。
そしてお腹を気にする仕草からは疝痛(お腹の痛み。死に直結することもよくあります)がわかり、夏場の前掻き(前肢で地面を掻く仕草)からは熱射病の兆候が見えたりします。
( 中 略 )
一般的に人は自分の感覚が劣っているとは考えないものです。
人は自分のセンサーが感じ取れる範囲内の情報しか入手できません。
目の前に同じ光景が繰り広げられているとしても、センサーの質と量の違いによって、ある人には見える事柄でも別の人には映っていなかったりします。
同じものを見ていても、見えているものが違うのです。・・・続きを読む