2014.04.23
「融資審査会議実録」に「住宅取得が原因で借入ができなくなったケース」を追加しました
安藤は現在、ある金融機関の融資審査会議においてオブザーバーとして参加しており、会計・税金の専門家として意見を求められてきました。2006年から現在まで9年間に及ぶ審査会参加によって、延べ500件を超える融資審査に立ち会ってきました。
その融資審査の場において常々感じることは、最近の中小企業における融資の申込方法は間違いだらけだということです。
資金の考え方、融資申込時に提出される資料、決算書・試算表の作成方法はもちろんのこと、きちんと資金繰りを把握している企業はほぼゼロに近いこともわかっています。
その原因を考えてみたのですが、これはやはり知らない人が多いからだろうという結論に至りました。専門家を含めてです。知らないからいつまで経っても同じ間違いを繰り返し、その結果多くの企業が倒産していくのだと思いました。
この度、融資審査会議でOKをもらえましたので、実録として公開していこうと思います。
当然ですがストーリーっぽくなっているものは架空であり、事業者も特定できないようにしています。ただ各回でポイントとなっている部分は事実であり、実際に審査会議で問題となった部分です。
この「現役融資審査員が明かす! 融資審査会議実録」で、正しい資金繰りの考え方や金融機関とのつき合い方などを身につけていただければ、幸甚です。
第1回目は「住宅取得が原因で借入が出来なくなったケース」です。
続きは本文で。